インタビュー

建設現場監督から建設DXの推進役へ。建設現場経験を活かし、建設業界変革に挑む―トランスコスモス株式会社 福永 真大さん―【PR】

建設DXとは「建設業界のデジタルトランスフォーメーション」の略で、従来の建設業界の働き方をデジタル技術によって効率化・高度化し、業界全体の生産性向上や働き方改革を実現する取り組みです。

トランスコスモス株式会社で建設DX事業に携わる福永さんに、ハウスメーカーからの転職、新たな挑戦、そして建設業界の未来についてお話を伺いました。

話を聞いた人

福永 真大さん

首都大学東京大学院建築学域を卒業後、ハウスメーカーでの工事管理業務を経験、その後、2020年にトランスコスモス株式会社へ入社。 ハウジング部門において、建設DXにかかわるコンサルティング・新規提案・立ち上げ・既存業務の改善等に従事。

経験を活かしつつ挑戦したい。転職のきっかけ

現在の仕事としては、主に住宅業界のDXにむけたコンサルから導入・構築までを幅広く対応しています。前職ではハウスメーカーで現場監督の仕事をしていました。今後のキャリアを考えた時に、「現場だけじゃなく、他の分野にも挑戦してみたい」と思いました。前職も楽しかったですし、自由度も高くなってきていたのですが、他の分野にも挑戦したいと考え、転職することにしました。

そこで、「建設の施工管理の経験を活かしつつ、ジャンルも変えたい」「未経験でも挑戦ができる」という条件で会社を探したところ、トランスコスモスにたどりつきました。

ただ、転職活動を始めた頃は当社のことは全然知らなかったですし、ネットで調べても様々な情報が出てくるので、不安は大きかったですね。未経験の自分でもできるのか、という思いもあり、面接が進んでいく中で迷った時期も正直ありました。

そんな中、妻の会社に当社のチームが偶然入っていたんですよ。どんな感じか聞いてみたところ「いいと思うよ」と妻が後押しをしてくれました。それで、一度挑戦してみようと踏ん切りがつきました。

入社して分かったこと

当社に入社して最初に思ったのが「こんなに多くの会社の仕事を請け負っているんだ」ということでした。知らないところで色々な会社をサポートしているんだな、と本当に驚きましたね。

また、働き方がものすごく変わりました。

前職は建設現場だったので早朝から夜遅くまで働いていました。現在は勤務時間はしっかり管理されていますし、業務を設計し、構築をする立場でもあるので、就業時間の中で仕事をするという線引きができるようになりました。

転職して新しい分野に挑戦しているものの、前職での経験が活きる場面も数多くあります。

特に活かされているのが、まずコミュニケーション力です。前職では様々な関係者と対話する機会が非常に多く、当社のプロジェクトでも多くのお客様やプロジェクトメンバーと関わる中で、その経験が大いに役立っています。

次に挙げられるのは、建築に関わる専門知識です。当社のプロジェクトで関わるお客様は建設業や、それに紐づくサブコン(※サブコントラクター:下請け業者のこと)、あるいはIT関連の方々が中心です。前職の経験があるからこそ円滑なコミュニケーションが取れますし、時には私の方が業務内容に精通しているケースもあり、専門性を発揮できる場面も多いと感じています。

携わる案件のインパクトの大きさに衝撃。

これまで様々な業務に取り組んできましたが、最も印象に残っているのは初めて携わった案件です。

それは確認申請などの申請業務をBPR(※ビジネス・プロセス・リエンジニアリング:業務の流れを根本から見直し効率化すること)する取り組みでした。デジタル技術を活用して、どのように業務を改善できるかを検討する中で、業界全体を巻き込んで根幹から変えていく可能性を目の当たりにしたのです。「一企業がこれほど大きな変革に関われるのか」という衝撃は今も鮮明に覚えています。

この経験を通じて、建設業界にどれだけのインパクトを残せるか、そしてトランスコスモスがどのように業界貢献できるかという視点を持つようになりました。私のキャリアにおいても重要な転機となった経験でした。

お客様のパートナーだからこそ。目標に向けて共に奔走

お客様企業の方々と一緒に企画を考えるような、毛色の違う面白い業務もありました。今、住宅業界では現場にもカメラを設置して、どれだけ効率よく現場監督が管理できるか「映像監視」にいろんな会社が挑戦しています。

そんな中、ある企業と、建設現場の映像監視でどんなことができて、どんなことをしたら本当に現場の支援になるのか、企画段階から検討させていただきました。

これは、最終的には運用には、まだ早いという判断になり、実証の検証まででもう一度運用を考えている段階ではあります。

このように要件確定前の構想段階から参画できるのは、当社ならではの強みだと感じています。BIM(※ビルディング・インフォメーション・モデリング:建物の3Dモデルを作成し、設計・施工・維持管理に活用する手法)等のモデリングや構造検討など設計支援において長年築き上げた信頼関係があり、お客様企業のパートナーとして認められているからこそ可能なことです。

この業務において意識していたのは、お客様の本来の目的が何なのかを把握し、それがぶれないようにすることです。お客様企業が目指す姿を明確にし、それに向かって実施すべき事を整理し、標準化しながら、DXにつなげていく事、お客様と一緒に実行していく事が、重要だと考えています。

常にお客様のために、適材適所の業務推進

こうした業務を進めるにあたってはプロジェクトごとに体制を組んでいきます。 各プロジェクトには、プロジェクトマネージャーを中心に、システム開発エンジニア、構造のプロフェッショナルなど、必要な専門性を持ったメンバーを配置します。そのうえで、プロジェクトのメンバーはそれぞれ自分の強みを活かしながら、業務を推進していくという事になります。

トランスコスモスで働く価値

トランスコスモスで働く最大の魅力は、建設業界全体を俯瞰できる広い視野を持てることです。現場、設計、営業といった特定フェーズや役割に限定されず、業界全体の課題や可能性を捉えた仕事ができる点に大きなやりがいを感じています。

また、最先端技術への探求心も自然と養われます。新しい技術をどう既存サービスに組み込めば価値が生まれるのか、どのようなDX支援が業界変革につながるのか—こうした創造的思考を働かせられる環境は、非常に刺激的です。

転職時に抱いていた「多様な経験をしたい」という願いも、様々なプロジェクトや業務に携わる中で着実に実現できています。さらに、社員の声に耳を傾ける企業文化も魅力の一つです。「新しい分野に挑戦したい」という意欲に対して、広く門戸が開かれています。

最近では社内で定期的に「進行中のプロジェクト紹介」や「新規業務の案内」といった情報共有の場が設けられ、「現在の担当とは異なる分野ですが、挑戦してみたいです」と手を挙げるメンバーも増えています。こうした自己成長を後押しする環境こそが、当社の大きな強みだと実感しています。

私自身は、今後、事業の拡大にさらに注力し、当社の建設DXをさらに大きな事業に育てられるよう、努力していきたいと考えています。