生成AIが急速に広がりを見せる中、10代を中心に「AIネイティブ世代」とも呼べる新たな層が台頭していることが明らかになりました。博報堂DYホールディングスのHuman-Centered AI Instituteが実施した「AIと暮らす未来の生活調査2024」では、生活者のAI活用の現状と未来への期待が浮き彫りになっています。
生成AIの急成長:認知度55%、利用者数は2倍以上に
調査によると、生成AI関連サービスを認知している人は全体の55.7%に上り、月1回以上利用する人も17.9%に達しました。これらの数字は、わずか1年で2倍以上の増加を記録しており、AIがますます身近な存在になっていることを示しています。
特に注目されるのは、利用者の用途です。「文章作成」「業務の効率化」「翻訳作業」「アイディア出し」といった分野での活用が多く、特に仕事や学業における生成AIの利用が急増していることがわかります。
10代が主役:「AIネイティブ世代」の誕生
調査では、10代の63.6%が「AIを使いこなしている」と回答しました。この世代は、生成AIを当たり前のように活用し、学業や日常生活の中でSNSやツールを駆使しています。
「AIネイティブ世代」と呼ばれる彼らは、既に生成AIを身近な問題解決や自己表現のための手段として使いこなしつつあります。この動きは、次世代のリーダーや技術者たちがどのようにAIを活用し、社会を変えていくのかという期待を高めています。
AIへの期待と不安:未来を切り拓く可能性
調査結果から、AIに対する期待は非常に高いことがわかります。全体の7割近くが「生成AIはインターネットよりも社会に大きな影響を与える」と回答。一方で、「AIのよい使い方がわからない」や「どこから手を付ければいいかわからない」といった不安も依然として残っています。
特に利用者層では、「生成AIの使い方をもっと知りたい」や「AIとの新たなコラボレーションが期待される」といったポジティブな意見が多く、生成AIが新たな価値を創造する存在として注目されています。
出典:博報堂DYホールディングス Human-Centered AI Institute「AIと暮らす未来の生活調査2024」
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2024/11/5110.html