2023年11月のOpenAI DevDayにおいて、ChatGPTのカスタムバージョンを作成できるツール「GPTビルダー(GPT Builder)」のローンチとともに、「GPT Store」の立ち上げがアナウンスされました。GPT Storeは作成したGPTsを共有できるオンラインマーケットプレイスで、今年の1月11日から利用できるようになりました。
本記事では、GPT Storeで提供しているアプリとその入手方法について解説します。
そもそもGPTsとは
GPTsとは、ユーザーが指示や知識、機能を組み合わせ、特定のタスクや目的に合わせてChatGPTをカスタマイズしたものです。GPTビルダー(GPT Builder)という専用のツールを使い、プロンプトで対話しながら英語の学習やタイマー計測などのツールを作り上げていきます。
GPT Storeとは?
GPT Storeとは、自作のChatGPTアプリを共有したり、8つのカテゴリまたは検索窓から使いたいアプリにアクセスできたりするプラットフォームです。GPTsビルダーのローンチ後、3万以上のGPTsが公開されており、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseの各有料プランユーザーであればGPT Storeを利用可能です。
公開されているGPTsの種類や代表的なもの
現在、OpenAI社の審査をパスできた300万以上のGPTsが公開されています。GPT Storeで公開されているアプリには、趣味を楽しむためのツールから仕事や勉強で活用できそうなものまで、さまざまです。
GPT Storeで公開しているジャンルは、以下の8項目です。
Top Picks:今週のおすすめのアプリを紹介しているカテゴリで、以下の3つの部門に分かれています。
Featured:GPT SotreでピックアップされたGPTs
Trending:人気のあるアプリ
By ChatGPT:ChatGPT Teamが作成したアプリ
DALL·E:DALL-Eを使ってテキストから画像やイラストを生成できるツール
Writing:文章を作成するためのツール
Productivity:生産性を向上させるためのツール
Research & Analysis:論文を検索したり、分析したりできるツール
Programming:コードを書いたり、作成したコードをテストしたりできる
Education:新しいアイデアを得たり、学んだりするツール
Lifestyle:読書や音楽、旅行など、生活を楽しむためのツール
公開済みでなおかつ人気があるアプリから、おすすめのアプリを以下にご紹介します。
AllTrails:ランニングやハイキングに最適なルートを見つけたいときに使えるアプリです。
Consensus:2億以上もの学術論文を検索し、科学的根拠に基づいた回答を得たり、正しい出典を教えてくれたり、論文を要約してくれたりします。
Code Tutor:プログラミングコードを書く手伝いをしてくれます。
Books:読書や文学におけるガイドとして、おすすめの本などを紹介してくれます。
Canva:プレゼンテーションやロゴ、チラシなどのイラストのアイデアをいくつか提案してくれます。
Photo-to-Recipe:冷蔵庫内の写真や家にある食材を入力すると、おすすめのレシピを提案してくれます。
入手方法と手順
GPT Storeを利用するためには、ChatGPTのアカウントを取得して、サブスクリプションを有料版にアップグレードしなければなりません。個人であればChatGPT Plusが利用可能なので、まずChatGPT Plusにアップグレードしてみましょう。
アプリを利用の際は、メインページで表示されているアプリに直接アクセスするか、検索窓に探したいワードを入力するだけでOKです。
実際にCanvaのGPTを使ったときのやり取り。
Canvaからの提案(一部)。提案まではしてくれるが、その後の編集は自分で行う必要があります。利用したアプリはChatGPT同様に会話の履歴として記録されていきます。
ちなみにアプリの検索は日本語でも検索できますが、漢字で検索すると中国語のアプリも表示されるため、英語に変換するか、別の言い方に変えるなどのコツが必要です。